2006年10月29日(日)、早稲田大学にてセクシュアルマイノリティーズのサークル座談会が行われました。座談会には各大学のセクマイサークルに所属している学生、またはセクマイサークルを立ち上げようとしている人、興味のある人などが集まりました。
本エントリーは、座談会で話し合われたことをまとめたものです。なお、参加者のプライバシー保護のため、各発言の氏名は公開しません。ご了承ください。
【座談会概要】
日時:2006年10月29日(日) 13時〜19時半
場所:早稲田大学学生会館会議室
参加人数:20名(内、Rainbow College所属は12名)
参加したサークル
・CGSU(セクマイ・インカレサークル)
・F-meiji(明治大学セクマイサークル)
・GLOW(早稲田大学セクマイサークル)
・Sumposion(国際基督教大学セクマイサークル)
・doggess(国際基督教大学セクマイ飲み会サークル)
・かものはし(東京農工大セクマイサークル)
参加した学校
明治大学、早稲田大学、国際基督教大学、東京農工大学、関東学院大学、明治学院大学、国学院大学、武蔵野美術大学、実践女子大学、日本ジャーナリスト専門学校
議題内容
・サークルをやる目的について、サークルの存在意義とは?
・各サークルのサークル紹介、活動報告
・部員確保、サークル運営についてのノウハウ
・サークル存続(引継ぎ)について
・サークルとセクシュアリティについて
〇サークルをやる目的、サークルの存在意義とは?
何が欲しいからサークルをつくりたいのか?(発言抜粋)
「学校内において、LGBTがいるという可視化を図りたい」(実践女子大)
「ジェンダーに無関心な生徒、教師があまりにも多い。でも当事者はいる。精神的に孤立している当事者たちに“ひとりじゃない”と気づかせたい」(農工大)
「広いキャンパスの中で、当事者たちが集まれる場が欲しい」(関東学院大学)
「日常の中で自分のセクシュアリティを隠さずに過ごしたい」(関東学院大学)
「学校におけるセクマイの居場所としての役割が重要じゃないのか」(明治大学)
〇各サークルのサークル紹介、活動報告
●CGSU
信頼できるセクシャルマイノリティの友達を作る事が主な活動。
規約を承諾後にサークル参加を認めている。毎週1回カフェ(交流会)を開催。毎月1回イベント(お花見や街ツアーなど)を計画している。
サークルとしては、社会的活動やリブ(Liberation)活動は行わないと規約している。
半年に1回総会を開いて、サークルの方向性の確認をする。
●F-meiji
大学内でのピアサポート。学校生活での居場所づくり。
飲み会、合宿、ボーリング大会などを実施。
総会は不定期に開催。
●GLOW
大学内でのピアサポート。社会的活動、リブ活動。合宿、飲み会などのイベントの実施。学園祭でイベントを開催。
毎月1回定例会を開く。
●Sumposion
大学内でのセクマイに対する差別・人権侵害への抗議活動。コミュニケーションの場の提供。読書会、勉強会、ワークショップの開催。講演会やシンポジウムなどのプロジェクトの計画。飲み会もあり(doggessとの連携)。
毎週1回ミーティングを開く。
●doggess
学内セクマイの飲み会などのイベントに特化したサークル。
リブ活動などは行わない。
●かものはし
大学内でのピアサポート。食事会などの交流会の実施。ブログ発信。
○部員確保の方法
●CGSU
ホームページでの広報活動。
大学生ナイトのサークル紹介に参加。
●F-meiji
学内にある掲示板にポスターを掲示。
mixiのコミュニティ、ホームページを開設・運営。
Web掲示板などで具体的に行われるイベントを告知する。
●GLOW
新歓時、イベント時に立て看板を立てる。
学内でのポスター掲示、ビラ配り、ホームページでの広報活動。
大学が発行するサークル誌に掲載。
●Sumposion
メールボックス(学生一人ひとりに用意されている)へチラシを投函。
イベント時には立て看板を立て、ビラ配りを行う。
授業中に講師から紹介されることもある。
●doggess
ブログでの広報活動、シンポシオンとの連携。
●かものはし
校内掲示、ブログでの広報活動。
トイレの内側扉にポスターを貼る。
●Rainbow College
mixi、ブログでの広報活動。
学校や施設への挨拶まわり、チラシ配布。
サークルの活動状況をホームページなどで公表するときは、更新を滞らせないこと。学内のポスター、チラシをリニューアルすることで、しっかりと活動を行っているサークルだと認識される。
○サークル運営について
●CGSU
代表(1)、副代表(1)、新人対応(2)、Web、メーリス担当(1)
イベントを行う際にスタッフをメーリングリストで募集
スタッフ会議あり(任意参加)
●F-meiji
代表(1)、メーリス担当(1)
校舎が3つに分かれているので情報伝達が大変。各校舎に代表を設けている。
できるだけ個々の負担を軽くするように分業する。
総会は必要に応じて不定期に開く。
●GLOW
幹事長(1)、副幹事長(1)、会計(1)、Web担当(1)
月1回定例会を開く。
部費として1000円+諸経費を徴収する。
●Sumposion
メーリス担当(1)、Web担当(1)
サークルはセクシュアリティを問わず、活動の趣旨に賛同する人なら参加できる。ただし、活動の趣旨からして、マイノリティの声がしっかり反映されることが重要だと考え、セクマイの在学生をコアメンバーと位置づけている。
イベント企画時にスタッフを募集するプロジェクト制。
週1回ミーティングを実施、その他はメーリスで連絡を取り合う。
学内施設(ジェンダー研究センター)の広報にサポートしてもらっている。
●Rainbow College
メーリス担当(1)、Web担当(1)、会計(1)
月1回程度ミーティングを実施。
基本的にメーリスで連絡、運営を行う。
イベント企画時にスタッフを募集するプロジェクト制。
○座談会を通して見えてきたこと(サークルのあり方、存在理由について)
■サークルは学校生活や日常においての居場所としての機能を果たしている。また、イベントや学内外へ向けての活動を行う際にも行動に移しやすいという利点がある。
セクシュアルマイノリティーズの当事者には、サークルに入りたい人/入りたくない人、カムアウトをする人/しない人、リブ活動に意欲的な人/そうでない人、などおかれている状況やニーズが多様している。
■リブ系の活動に抵抗がある当事者や個人のピアサポート(仲間づくり、交流)に関心が向いている人が少なくない。また一概に「リブ活動」といっても何がリブに当たるのか、とらえ方や考え方は個人によってズレがあり、ひとつになっているわけではない。
■GLOWのように人数の多いサークルでは、方向性や意見の相違などから派閥のようなものができるケースもある。ICUにはSumposion(リブ系の活動や勉強会を中心に行うサークル)とdoggess(交流会や飲み会などを中心に行うサークル)という二つのサークルがあり、互いに役割をもちながら存続している。CGSUでは、サークルとしてはリブ活動は一切しないことを規約で定めている。当サークルは信頼できるセクシャルマイノリティの友達を作るサークルだと宣言している。そのためか、サークル内での目立った衝突は見られない。
■さまざまなニーズがあり、さまざまなタイプのサークルが必要。サークルの方向性を決め、運営していく中で方向性を確認・修正していく。またサークル間で連携をはかり、当事者のニーズに合ったサークルを紹介しあうなどして、できる限り当事者に対して排他的にならないようにする。
(報告書制作:2007年1月13日 文責:Ryu)


